取り組み

当院は開設初期より長崎県における神経難病に対する基幹病院として医療を提供してきました。行政組織の改編を経て2009年より現在の長崎川棚医療センター 西九州脳神経センターの体制を整えてきました。
昨今の神経疾患は、内服治療のみならず外科治療によって治癒や症状の緩和が得られ、さらには日常生活動作の改善もみられるようになってきました。 当センターでは神経内科および脳神経外科でチーム医療を行い、神経疾患、特に『てんかん』や『パーキンソン病』に対する外科治療を提供できる体制を整えています。

てんかんは我が国に約100万人の患者がいると言われており、比較的一般的な疾患です。最近では高齢者発症のてんかんも多く、抗てんかん薬を用いた治療を必要とする患者さんが増えています。
当院では2018年7月よりビデオ脳波モニタリング検査が導入され、佐世保市をはじめとする県北地区や佐賀県からも患者さんのご紹介をいただいています。
この検査は脳波とビデオ撮影を同時記録することにより、てんかんの発作型の診断を行うものです。
正確な診断がつくことによって、適切な抗てんかん薬の選択が可能となります。
このほか、意識消失をきたした患者さんの原因検索にも実施することが可能です。

さらに、てんかん、パーキンソン病、不随意運動 (自分の意識とは無関係に体が動く)、疼痛などの神経疾患に対して外科的方法で治療する機能神経外科に取り組んでいます。
特にパーキンソン病に対する脳深部刺激療法や、てんかんに対する開頭手術・迷走神経刺激療法など、脳神経回路の機能調整・制御を行う『ニューロモデュレーション』という技術を用いた医療を提供いたします。
この分野の技術は日進月歩であり、患者さんに効果的・効率的でかつ優しい医療が可能となっています。当院は、長崎県内におけるニューロモデュレーションセンターの役割を果たしていく所存です。

その一方で、従来の脳卒中・頭部外傷など脳神経外科一般の治療も、これまで通りに取り組んで参ります。患者さんに質の高い、安全な医療を提供出来るよう日々頑張っています。
よろしくお願いいたします。

長崎川棚医療センター 神経センター部長 戸田啓介